淋菌感染症は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)の感染によって引き起こされる性行為感染症です。
淋菌は弱い菌で、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失い、日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死滅することから性交やオーラルセックス以外で感染することは極めて稀です。
【感染経路】
殆どがコンドームなしの性行為やオーラルセックスで感染します。
【感染場所】
男性の場合は尿道、女性の場合は膣。
最近の性の多様化から男女とも咽頭や肛門への感染も多く報告されています。
【潜伏期間】
2~9日の潜伏期を経て特に男性には症状が現れやすいですが、女性の場合は症状がない場合が多く認められます。
【淋菌の感染確率】
1回の性行為による感染伝播率は約30%と言われています。
【症状】
男性の多くの場合膿性の分泌物が尿道から排泄され、排尿時に疼痛を生ずる。
しかし最近では、男性の場合でも昔からの淋菌感染症特有の症状が現れることは少なくなり、尿道からの膿性の分泌物が出ることなく粘液性の分泌物であったり、排尿時の疼痛もなく無症状に経過することが多く報告されています。
女性では男性より症状が軽くて自覚されないまま経過することが多く、上行性に炎症が波及していくことがあり、骨盤炎症性疾患、卵管不妊症、子宮外妊娠、慢性骨盤痛を引き起こします。
その他、男女ともに咽頭や直腸の感染では症状が自覚されないことが多く、これらの部位も感染源となっています。
【検査】
市販キットとしては酵素免疫法(EIA法)・液相ハイブリダイゼーション法・PCR法・LCR 法があり、特にPCR法やLCR法は検出感度が非常に高く、分泌物と尿が検査の保険適用で検査を受けることができます。
酵素免疫法と液相ハイブリダイゼーション法は分泌物のみ保険適用となっている。
淋菌は死滅しやすい細菌で培養には特に注意が必要となります。
淋菌感染症では血清診断法は、信頼性が乏しく検査としての有用性は低い。
【治療】
スペクチノマイシン(筋注)、セフィキシム(経口)、オフロキサシン(経口)、ビブラマイシン(経口)などが一般的に使用されている。
セフトリアキソン(静注)も有効な抗生剤ですが、我が国では現在保険適用とはなっていない。
※特に淋菌性尿道炎に対する治療においては、抗生物質を内服するより注射薬の十分量を1回のみ投与し淋菌を確実に除菌する単回投与療法が推奨されています※
症状が全くなくなっても副作用が出ない限り抗生物質は医師に処方された分をきちんと服用しきることが大切で、途中で自己判断で服薬を中止すると再び淋菌が勢いを盛り返し完治しない可能性があります。
近年、ニューキノロン系薬に対して抵抗性を示す淋菌が増加してきています。
【日本人の感染実態】
男性の場合20歳代前半の年齢層に多く、10歳代後半の罹患率は20歳代後半より高い傾向が見られます。
女性においては男性に比べより若い世代に感染者が分布していて、男性と同様にその罹患率は年々上昇傾向にあります。
※女性の数が男性より極端に少ない理由としては、女性は自覚症状に乏しく受診の機会が少ないことも要因の一つと考えられています※
【感染予防】
コンドームを正しく使用することで感染予防が可能と言われています。
感染部位がコンドームに覆われない部位にあった場合にはその感染部位から感染してしまう可能性があることから、いくらコンドームを正しく使用しても感染予防はできません。
淋菌に一度感染しても免疫は得られず何度でも再感染します。
【HIV感染との関連性】
淋菌に感染して性器粘膜や尿道の粘膜がただれていることから、HIVの感染リスクが極めて高くなることが報告されています。
淋菌は弱い菌で、患者の粘膜から離れると数時間で感染性を失い、日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死滅することから性交やオーラルセックス以外で感染することは極めて稀です。
【感染経路】
殆どがコンドームなしの性行為やオーラルセックスで感染します。
【感染場所】
男性の場合は尿道、女性の場合は膣。
最近の性の多様化から男女とも咽頭や肛門への感染も多く報告されています。
【潜伏期間】
2~9日の潜伏期を経て特に男性には症状が現れやすいですが、女性の場合は症状がない場合が多く認められます。
【淋菌の感染確率】
1回の性行為による感染伝播率は約30%と言われています。
【症状】
男性の多くの場合膿性の分泌物が尿道から排泄され、排尿時に疼痛を生ずる。
しかし最近では、男性の場合でも昔からの淋菌感染症特有の症状が現れることは少なくなり、尿道からの膿性の分泌物が出ることなく粘液性の分泌物であったり、排尿時の疼痛もなく無症状に経過することが多く報告されています。
女性では男性より症状が軽くて自覚されないまま経過することが多く、上行性に炎症が波及していくことがあり、骨盤炎症性疾患、卵管不妊症、子宮外妊娠、慢性骨盤痛を引き起こします。
その他、男女ともに咽頭や直腸の感染では症状が自覚されないことが多く、これらの部位も感染源となっています。
【検査】
市販キットとしては酵素免疫法(EIA法)・液相ハイブリダイゼーション法・PCR法・LCR 法があり、特にPCR法やLCR法は検出感度が非常に高く、分泌物と尿が検査の保険適用で検査を受けることができます。
酵素免疫法と液相ハイブリダイゼーション法は分泌物のみ保険適用となっている。
淋菌は死滅しやすい細菌で培養には特に注意が必要となります。
淋菌感染症では血清診断法は、信頼性が乏しく検査としての有用性は低い。
【治療】
スペクチノマイシン(筋注)、セフィキシム(経口)、オフロキサシン(経口)、ビブラマイシン(経口)などが一般的に使用されている。
セフトリアキソン(静注)も有効な抗生剤ですが、我が国では現在保険適用とはなっていない。
※特に淋菌性尿道炎に対する治療においては、抗生物質を内服するより注射薬の十分量を1回のみ投与し淋菌を確実に除菌する単回投与療法が推奨されています※
症状が全くなくなっても副作用が出ない限り抗生物質は医師に処方された分をきちんと服用しきることが大切で、途中で自己判断で服薬を中止すると再び淋菌が勢いを盛り返し完治しない可能性があります。
近年、ニューキノロン系薬に対して抵抗性を示す淋菌が増加してきています。
【日本人の感染実態】
男性の場合20歳代前半の年齢層に多く、10歳代後半の罹患率は20歳代後半より高い傾向が見られます。
女性においては男性に比べより若い世代に感染者が分布していて、男性と同様にその罹患率は年々上昇傾向にあります。
※女性の数が男性より極端に少ない理由としては、女性は自覚症状に乏しく受診の機会が少ないことも要因の一つと考えられています※
【感染予防】
コンドームを正しく使用することで感染予防が可能と言われています。
感染部位がコンドームに覆われない部位にあった場合にはその感染部位から感染してしまう可能性があることから、いくらコンドームを正しく使用しても感染予防はできません。
淋菌に一度感染しても免疫は得られず何度でも再感染します。
【HIV感染との関連性】
淋菌に感染して性器粘膜や尿道の粘膜がただれていることから、HIVの感染リスクが極めて高くなることが報告されています。