ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、例年冬に流行ピークを迎えますが 2025年は春になっても流行が続いている状況です。
特に、過去10年間で同時期に最も多い患者数となっていてこれは、2つの異なるタイプのノロウイルスが流行していることや、乾燥した気候、寒暖差などが原因と考えられています。
そのことから今年は春になっても異例の流行が続きマスコミを賑わしています。
今年の長引く流行の原因としては、例年流行するのは1つのウイルスタイプだけですが、今年は2つのウイルスタイプが時期をずらして流行しているからと言われています。
最初GII.4(1つ目のウイルス)が流行し、GII.17(2つ目のウイルス)が流行していることから、流行規模と流行時期が長くなる可能性があると指摘されています。
ヒトに感染する主要なノロウイルスは、現在2つの遺伝子群(GIとGII)、さらにGIは9種類(GI.1~GI.9)、GIIは22種類(GII.1~GII.22)の遺伝子型に分類されています。
【現在流行しているノロウイルスのウイルスタイプ】
1.GII.17」というタイプが65%余り
2.GII.4」というタイプが、17%余り
【予防対策】
1.手洗いの徹底・・特に排便後や食事の前に、手洗いを徹底することが重要です.。
2.適切な食中毒対策・・食品の加熱や、生食を避けるなど、適切な食中毒対策を心がけましょう.。
3.嘔吐物の処理・・嘔吐物を処理する際は、マスクと手袋を着用し、適切な処理を心がけましょう.。
4.医療機関の受診・・吐き気や嘔吐、下痢などの症状がある場合は、素人判断をしないで早めに医療機関を受診しましょう。
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