毎年インフルエンザの予防ワクチンは、事前に流行するインフルエンザ株を予想して製造されます。
昨シーズンに流行・分離されたウイルス株から、そのシーズンに流行が予想されるウイルスに合わせて毎年インフルエンザワクチン株が決定・製造されています。
先日、今年度のインフルエンザワクチン株が決定し、昨年の3価から、新しく4価ワクチンに変更になりました。
これまでの3価インフルエンザワクチン製造株は、
A/H1N1pdm09・A/H3N2とB型1種の3種類(3価)が含まれ、このうちB型株については、山形系統あるいはビクトリア系統のどちらか一方のワクチン株を選定していました。
近年のインフルエンザの流行は、A(H1N1)pdm09およびA(H3N2)に加えてB型である山形系統とビクトリア系統の混合流行が続いていることからしてWHOも2013年シーズン(南半球向け)から4価ワクチン向けにB型2系統からそれぞれワクチン株を推奨しています。
米国においては2013/14シーズンから4価ワクチンが製造承認され、世界の動向は4価ワクチンへと移行してきています。
このことから、わが国においても4価ワクチン導入の是非を検討し(インフルエンザワクチン株選定のための検討会議)、2015-16シーズンよりA/H1N1pdm09、A/H3N2、に加えてB/山形系統およびB/ビクトリア系統の4価ワクチンとしました。
※さらに詳しく知りたい方は、厚生労働省「平成27年度インフルエンザワクチン株選定理由」をご確認ください※