従来の変異株は、肺組織で増殖することから肺炎を起こしやすくまた重症化しやすい特徴があります。
一方オミクロン株は、上気道で増殖しやすく肺では増殖しにくいことから鼻水や喉の痛みがあって飛沫感染しやすいですが重症化しにくいという特徴があります。
※糖尿病・高血圧などの基礎疾患のある人や高齢者は重症化しやすいとの報告もあります※
※新型コロナワクチン未接種者は、感染しやすく重症化しやすいとのデータも増えつつあります※
感染してから発症するまでの期間は、平均3日と従来の変異株の5日に比べて短くなってきています。
これは潜伏期が短い方が感染者が増加するスピードが速くなっている所以です。
オミクロン株は新型コロナワクチンを2回接種している人が持つ免疫や、過去に感染した人が持つ免疫からも逃れて感染が成立しやすいという特性もあります。
このことから、オミクロン株の感染の広がりやすさの一部は、これら特性によるものと考えられています。
オミクロン株は特殊な経路で感染するようになったわけではなく、これまでと同じ感染経路で、これまで以上に感染しやすくなっただけですので、これまでの感染対策が無効になったわけではありません
従って従来の感染対策は有効です。
・接触感染対策としては、ウイルスで汚染した物、感染した人の手などに触れることで自分の手などにウイルスが付着し、その汚染した手で目や鼻など粘膜に触れない。
・飛沫感染対策としては、会話などで発生する飛沫を浴びないようにする。
・エアロゾル感染対策としては、特に換気の悪い屋内での長居はしない。
・オミクロン株は上気道で増殖することからして、念入りなうがいは感染予防に役立つとも考えられます。
※以上に気をつけて、こまめで念入りな手洗い・マスク着用・3密を避ける基本的な感染対策をしていく必要があります※
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