血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2013年6月3日月曜日

尿検査-No.11 尿検査の正しい受け方-

尿検査の正しい受け方について解説しておきます。


1.病院が準備した採尿用紙コップを使用して、必ず名前を確認して下さい。


2.陰部を清潔にしてから採尿します、おりものや雑菌が混入すると間違った結果が出てしまいます。

特に女性の場合は気をつける必要があります。

3.検査前日のセックスは厳禁です、なぜなら精子や雑菌の混入などが尿に混入して誤判定の原因になります。

4.なるべく生理中の検査は避けるべきです、なぜなら尿に生理の血液が混入して誤判定の原因になります。

やむを得ない場合は、担当者に、「生理中」であることを伝えてください。
  
5.出始めの尿は採取しないで排尿して、排尿途中の"中間尿"を採取してください。

最初の尿で尿道のx雑菌を洗い流します。

6.検査に必要な尿の量は、コップの1/3から半分もあれば十分で、最低10cc程度あれば検査は可能です。

7.採尿中にコップの中に陰毛などが入っても手で取らないでください。

手に着いている雑菌が混入しますから。

8.異常値を恐れて水などは絶対に入れないことです。

異常があれば水で薄めても、正常値にはなりませんし、むしろ異常値が出てたいへんなことになります。

9.尿検査を受ける前日から果実や清涼飲料水、ドリンク剤など、ビタミンCを含む物の摂取を控えてください。

尿の定性検査は化学反応を利用したものですから、これらに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)が影響して潜血反応や尿糖などを偽陰性(-)にしてしまうことがあります。

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