検査を受ける時に疑問に思われることを簡単に解説し、その疑問を解決していきます。
疑問点を明確にして検査を受ける際の心配なことや疑問を解決していきましょう。
第1回目は、疑陽性と偽陽性の違いです。
検査を受けた時、特に感染症検査で「この人は疑陽性」、「私は偽陽性だった、どうしょう」などと聞かれることがあったり、ご自身経験されたことがあると思いますので、この点について解説していきます。
疑陽性と偽陽性は、どちらも発音すると同じ「ぎようせい」なのですが意味は全く違います。
それではどう違うのでしょうか?
疑陽性の「疑」は疑いですから「陽性の疑いがある」(陽性判定基準を満たさず、免疫がついたとは言い切れない)、すなわち「疑わしい状態」ということです。
偽陽性の「偽」は偽りですから、「偽り、間違い、あやまちでの陽性」(本当は陰性であるにも関わらず陽性結果となること)という意味となります。
この偽陽性の起こる原因は、特定できる場合と全く原因不明の場合があります。
これらが発生したときの対応としては、
1.同日に同じ検査法を再度実施する。
1)陰性の場合・・陰性と判定する。
2)陽性の場合・・陽性と判定し確認検査を行う。
2.同日異なる検査法で検査を実施する。
1)陰性の場合・・陰性と判定する。
2)陽性の場合・・陽性と判定し確認検査を行う。
3.日を改めて新たに採血し直して、同じ検査法を実施する。
1)陰性の場合・・陰性と判定する。
2)陽性の場合・・陽性と判定し確認検査を行う。
4.日を改めて新たに採血し直して、異なる検査方を実施する。
1)陰性の場合・・陰性と判定する。
2)陽性の場合・・陽性と判定し確認検査を行なう。