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2025年1月19日日曜日

インフルエンザ予防薬とは

 インフルエンザの大流行が続いていますので、今回はインフルエンザ予防薬に付いて解説させていただきます。

【インフルエンザ予防薬とは】

服用することで、発症を予防したり、発症しても症状を軽くする効果が期待される薬です。

【予防薬の働き】

インフルエンザウイルスが体内に侵入しても、予防薬を服用することで、ウイルスが増殖するのを抑え、病気にかかりにくくする効果があります。

【予防薬の種類】

主な予防薬には、タミフル、リレンザ、イナビルなどがありこれらの薬は、吸入型や飲み薬など、さまざまな形で服用できます。

これらの薬は、インフルエンザの治療薬として承認されており、予防効果も証明されています。

【予防効果】

予防薬の効果は、服用するタイミングや、個人の体質によって異なりますが、一般的には、発症を完全に防ぐものではなく、発症を遅らせたり、症状を軽くしたりする効果が期待できます。

【予防接種との違い】

予防接種は、インフルエンザウイルスの一部を体内に注入することで、体内に抗体を作らせ、感染を防ぐ方法ですが、予防薬はすでにウイルスに感染してしまった場合に、その増殖を抑えることで、発症を防ぐまたは症状を軽くする薬です。

【投与方法】

インフルエンザの予防投与は、インフルエンザ患者との接触から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防する方法です。

【利用対象者】

原則、インフルエンザ患者と同居している人や共同生活をしている人で、次の条件にあてはまる人です。

1.65歳以上

2.呼吸器または心臓に慢性的な疾患がある人

3.糖尿病などの代謝性疾患がある人

4.腎機能障害のある人

【注意点】

予防薬薬の投与により、インフルエンザの症状は出にくくなりますが、100%予防できるわけではありません。

また、インフルエンザ患者との接触から48時間(リレンザは36時間)以上経過してからの投与や10日間以上の投与では、予防効果のあるデータが得られていませんので、予防投与はすみやかに決められた期間だけ行う必要があります。

予防効果があるのは、抗インフルエンザ薬を投与している期間のみとなります。

インフルエンザ予防薬は保険が適用されませんので、病院や薬局での支払いは自費(10割負担)となり、医療機関ごとに支払額が異なる点には注意してください。

およその費用の目安

診察費 およそ4000円

薬剤費 5000~6000円

※事前に受診される医療機関にお問い合わせください※

【参考資料】

『抗インフルエンザウイルス薬に関するガイドライン 』


2025年1月12日日曜日

季節性インフルエンザと新型インフルエンザの違いとは

 【季節性インフルエンザとは】

ウイルス粒子内の抗原性の違いからA型・B型・C型に分類されています。

A型は原因となる抗原性が小さく変化しながら毎年世界中のヒトの間で流行しています。

症状は38℃以上の高熱、悪寒、関節・筋肉痛などが特徴です。

多くの変異株が存在し、増殖力が速く、しかも感染力が強いので流行しやすいのが特徴です。

B型は突然変異を起こしにくく、A型の様に世界的な大流行を起こすことはありませんが、症状は重く、数年おきに流行して猛威をふるいます。

C型は感染しても軽症で済むことが多く、免疫を持っている人が多いのが特徴です。

【新型インフルエンザとは】

時折インフルエンザウイルスの抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスが現れますが、これを新型インフルエンザといいます。

多くの人が免疫を獲得していないことから、急速にまん延することによって起こる新型インフルエンザは、いつどこで発生するのか誰にも予測することはできません。

新型インフルエンザの代表的なものとしては、

1.1918から1919年にかけて世界的に流行したスペインインフルエンザ

2.1957から1958年にかけて世界的に流行したアジアインフルエンザ

3.1968から1969年にかけて世界的に流行した香港インフルエンザ

4.2009から2010年にかけて世界的に流行した新型インフルエンザA(H1N1)pdm2009

これらの新型インフルエンザウイルスが世界的に流行して、多くの人々が免疫を獲得すると新型インフルエンザではなくなり季節性インフルエンザという呼び方になります。

2025年1月5日日曜日

インフルエンザA pdm09型 大流行!!

 全国でインフルエンザの感染が急拡大しています。

現在流行しているのは、"インフルエンザA pdm09型"で、全国で検出されたインフルエンザの9割を占めています。

厚生労働省が2024年12月27日発表した、全国平均の定点数は42.66です。

【参考資料】

『インフルエンザの発生状況について』

今シーズンのインフルエンザのおよそ90%が"インフルエンザA pdm09型"で、このウイルス株は2009年にパンデミックとなったインフルエンザの型で、2009の09とパンデミックのpdmが名前の由来で、当時は"新型インフルエンザH1N1型"と呼ばれていました。

呼称が変わったのは、当時は『新型』でしたが、流行が繰り返されるということで、季節性のインフルエンザの一つとして扱われるようになったからです。

"インフルエンザA pdm09型"の特徴はとにかく感染力が強いという一言につきます。

家族内で一人が感染すると、ほぼ間違いなく家族全員が感染するほ感染力が強いわけです。

主な症状としては、

発熱・せき・喉の痛み・筋肉痛・全身の倦怠感です。

またこのウイルスは『下気道感染』を引き起こすことが多いことも特徴のひとつです。

感染が肺の手前か下気道の辺りまで広がっていくと、下気道感染を引き起こし、痰の量が増えたりとか咳がひどくなったりとか、ひどい場合は酸素化が悪くなって呼吸困難感が出現します。

感染予防対策

1.帰宅度の丁寧な手洗いとうがい。

2.マスク着用。

3.部屋の換気。

2025年1月1日水曜日

年賀 2025年

 謹 賀 新 年

本年もよろしくお願いします。