尿のpH検査では、尿の酸性・アルカリ性を調べます。
中性がpH7、それより数値が小さと酸性、大きいとアルカリ性をあらわします。
健康なヒトの尿は、弱酸性であり、中性に向かうよう体の調節機能が自然に働いています。
しかし偏食気味の人や、身体の一部に不調が起こり、調節機能が働きにくい状態だとこのpHに変化が起こることがあります。
動物性食品を多く摂取すると尿は酸性となり、植物性食品を多く摂取するとアルカリ性となります。
【検査目的】
尿のpHは、酸塩基平衡(体内の水素イオン濃度を適切に保つ調節機構)の異常を反映しています。
【基準値】
pH5~7.5
健常なヒトの場合は、pH6.0~6.5前後と弱酸性です。
【主な疾患】
1)尿のpHが酸性の場合
疑われる病気は、腎炎、糖尿病、痛風などがあります。
発熱や下痢の症状がある場合も、尿は酸性となります。
2)尿のpHがアルカリ性の場合
尿がアルカリ性を示した場合は、まず疑われるのは尿路感染症です。
腎盂炎や膀胱炎、尿道炎などがあります。
細菌や膿汁が尿に混じりアルカリ性となります。
※尿のpHは刻々と変化し、1日の中でも酸性から中性と時間ごとに変化することもありますから、尿のpHだけでは判断はできません。
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