マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という病原体によって引き起こされる呼吸器感染症でこの病原体は自己増殖可能な最小の微生物であり、細胞壁を持たないのが特徴です。
分類は細菌に分類されています。
幼児や若い人々での肺炎の原因として、マイコプラズマ肺炎は比較的多いです。この病気は全年齢で報告されていますが、特に学童期から青年期にかけての感染例が目立ちます。
【症状】
1.発熱は、微熱から高熱まで人によって様々です。
2.全身倦怠感があり、だるさや体が重い感じがします。
3.強い頭痛:で頭が痛みます。
4.乾いた咳が特徴で、熱が下がっても長期間続くことがあります。
5.咽頭痛:があり喉が痛みます。
【診断法】
1.血液検査 肺炎マイコプラズマに対する抗体検査(IgMやPA抗体)を行います。
2.咽頭拭い液や喀痰などの検体からマイコプラズマ・ニューモニアエを分離する検査 PCR法や抗原検査などによってマイコプラズマのDNAや抗原を検出します。
3.胸部X線検査 肺炎の有無や程度を調べます。
※初期段階ではX線の写真上に明確な異常が見られないことも多く、進行するにつれて、両側肺に斑状陰影*が現れ始め重症例では、より広範囲に浸潤影が見られるようになります※
【治療】
1.マクロライド系抗生物質などが有効です。
2.対症療法としては、解熱剤、鎮咳剤などを用いて症状を緩和します。
【感染予防対策】
1.こまめな手洗いは、感染予防の基本です。
2.人が多い場所ではマスクを着用することで、感染リスクを下げることができます。
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