血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2016年7月18日月曜日

ジカ熱-1.ジカ熱とは-

いま騒がれていますジカ熱について紹介していきたいと思います。

【ジカ熱とは】

ヤブカ属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症です。

【いつ発見されたのか】

ジカウイルスは、1947年にウガンダのジカ森林のアカゲザルから初めて分離され、ヒトからは1968年にナイジェリアで行われた研究の中で分離されています。

【流行地域】

中央および南アメリカ大陸、カリブ海地域では20の国や地域に流行が見られます。

【病原体】

デングウイルスと同じフラビウイルス科フラビウイルス属のウイルスです。

【感染経路】

1.蚊からの感染

2.母子垂直感染

3.性的接触からの感染

4.輸血や血液製剤による血液感染

【媒介する蚊】

媒介蚊はヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介蚊として確認されています。
※日本に生息するヒトスジシマカも媒介可能な日の一種です。

【症状】

軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。

2016年7月4日月曜日

HIV検査に応用されている検査手法について-9.ダイナスクリーン・HIV Comboの判定(陰性事例と判定無効事例)

陰性・・・・・コントロール判定窓だけに赤色ラインが現れ、抗原判定窓及び抗体判定窓には赤色ラインが認められない場合。



判定無効(再検査)・・・コントロール判定窓に赤色ラインが認められない場合は、陽性・陰性とは判定できず判定無効とし、再度検査を実施する。

(左)抗体判定窓(AB)に赤色ラインが認められても、コントロール判定窓(C)に赤色ラインが認められない。

(左より二番目)抗原判定窓(AG)に赤色ラインが認められても、コントロール判定窓(C)に赤色ラインが認められない。

(左より三番目)抗原判定窓(AG)と抗体判定窓(AB)に赤色ラインが認められても、コントロール判定窓(C)に赤色ラインが認められない。

(右端)抗原判定窓(AB)と抗体判定窓(AB)に赤色ラインが認めらなく陰性と判断できそうですが、コントロール判定窓(C)に赤色ラインが認められないことから陰性ではなく判定無効。