血清総蛋白とは、血清中に含まれる蛋白の総称です。
現在、100種以上の蛋白の存在が知られています。
血清中には、およそ7~8%の蛋白が含まれています。
血清総蛋白は、アルブミンが60%とグロブリンが20%が主な成分です。
働きとしては、血液中のさまざまな物質を運んだり、体液の濃度を調整しています。
【検査目的】
肝臓や腎臓の異常、全身状態などを調べる検査です。
血清蛋白の中で最も多く存在するアルブミンは肝臓で合成されるため、肝機能障害の疑いがあるときは、まずこの検査を行います。
【基準値】
男性:6.5~8.2g/dL
女性:6.5~8.2g/dL
【異常値】
● 血清総蛋白が8.5g/dL以上・・・・高タンパク血症
原因:血液濃縮(脱水症)、免疫グロブリンの増加、多クローン性(疾患自己免疫性疾患、慢性炎症性疾患、肝硬変、慢性肝炎、悪性腫瘍、感染症)、単クローン性(多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、本態性M蛋白血症)
● 血清総蛋白が6.0g/dL以下・・・・低蛋白血症
原因:肝硬変、栄養不良、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症
【蛋白分画】
5つのグループに分画されます。
※( )内は基準値※
1.アルブミン:(60~70%)
上昇・・・・脱水
低下・・・・低蛋白血症、ネフローゼ症候、肝硬変、慢性肝炎、慢性腎炎、栄養不良
2.α1‐グロブリン:(2~3%)
上昇・・・・急性又は慢性炎症、低蛋白血症、ストレス、自己免疫疾患
低下・・・・急性肝障害
3.α2‐グロブリン:(5~10%)
上昇・・・・ネフローゼ、急性及び慢性炎症、自己免疫疾患、悪性腫瘍、ストレス
低下・・・・肝障害、低蛋白血症
4.β‐グロブリン:(7~11%)
上昇・・・・ネフローゼ、妊娠、溶血
低下・・・・慢性肝障害
5.γ‐グロブリン:(10~20%)
上昇・・・・肝硬変、慢性肝炎、骨髄腫、自己免疫疾患
低下・・・・ネフローゼ、無ガンマーグロブリン血症、低蛋白血症
【おまけ】
新生児の場合は、成人よりも低値を示し加齢とともに増加して思春期には成人と同じ値となります。
加齢とともに低くなる傾向があります。
朝より夕方や安静時より運動後は高くなる傾向があります。
妊娠していると低くなる傾向があります。
現在、100種以上の蛋白の存在が知られています。
血清中には、およそ7~8%の蛋白が含まれています。
血清総蛋白は、アルブミンが60%とグロブリンが20%が主な成分です。
働きとしては、血液中のさまざまな物質を運んだり、体液の濃度を調整しています。
【検査目的】
肝臓や腎臓の異常、全身状態などを調べる検査です。
血清蛋白の中で最も多く存在するアルブミンは肝臓で合成されるため、肝機能障害の疑いがあるときは、まずこの検査を行います。
【基準値】
男性:6.5~8.2g/dL
女性:6.5~8.2g/dL
【異常値】
● 血清総蛋白が8.5g/dL以上・・・・高タンパク血症
原因:血液濃縮(脱水症)、免疫グロブリンの増加、多クローン性(疾患自己免疫性疾患、慢性炎症性疾患、肝硬変、慢性肝炎、悪性腫瘍、感染症)、単クローン性(多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、本態性M蛋白血症)
● 血清総蛋白が6.0g/dL以下・・・・低蛋白血症
原因:肝硬変、栄養不良、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症
【蛋白分画】
5つのグループに分画されます。
※( )内は基準値※
1.アルブミン:(60~70%)
上昇・・・・脱水
低下・・・・低蛋白血症、ネフローゼ症候、肝硬変、慢性肝炎、慢性腎炎、栄養不良
2.α1‐グロブリン:(2~3%)
上昇・・・・急性又は慢性炎症、低蛋白血症、ストレス、自己免疫疾患
低下・・・・急性肝障害
3.α2‐グロブリン:(5~10%)
上昇・・・・ネフローゼ、急性及び慢性炎症、自己免疫疾患、悪性腫瘍、ストレス
低下・・・・肝障害、低蛋白血症
4.β‐グロブリン:(7~11%)
上昇・・・・ネフローゼ、妊娠、溶血
低下・・・・慢性肝障害
5.γ‐グロブリン:(10~20%)
上昇・・・・肝硬変、慢性肝炎、骨髄腫、自己免疫疾患
低下・・・・ネフローゼ、無ガンマーグロブリン血症、低蛋白血症
【おまけ】
新生児の場合は、成人よりも低値を示し加齢とともに増加して思春期には成人と同じ値となります。
加齢とともに低くなる傾向があります。
朝より夕方や安静時より運動後は高くなる傾向があります。
妊娠していると低くなる傾向があります。