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2024年1月14日日曜日

緊急告知!!!去年の梅毒感染者 14906人 過去最多を更新!!

2023年1年間に全国から報告された性感染症の梅毒患者数は、速報値で14906人に上ったことが、国立感染症研究所のまとめで判明しました。


現在の方法で統計を取り始めて以来、過去最多となったことになります。


これで患者数は3年連続で過去最多を更新したことになります。


梅毒は身近な病気になったと言わざるを得ません。


大都市圏ほど患者数が多く報告されていますが、これは検査を受ける人が多いからで、地方においてもまんべんなく患者数は増加してています。


梅毒は抗生物質で完治しますから、危険な行為をしてしまった時は必ず適切な時期に梅毒検査を受けることです。


いち早く感染を知りたいときにはIgM-FTA-absを受けることでず。


この検査については以下を参照して下さい。

                    ↓

現在の梅毒流行の現状-12.梅毒トレポネーマ感染をいち早く知るには-

 

2023年7月30日日曜日

医学豆知識-7.梅毒トレポネーマ感染を早く知ろう!!!-

2023年7月16日時点での梅毒患者数は、8040人となりました。


依然として大流行は収まっていません。


現在の大流行からしておよそ200~100人に1人が梅毒患者ということになります。


このように大流行していることから、不安な行為をしてしまったときには、必ず梅毒検査を受けてください。


梅毒トレポネーマは、性行為だけでなくオーラルセックスでも簡単にに感染しますし、コンドームでも完全には予防できません。


不安な行為をしてからSTS検査では4週以降、TP検査では6週以降に受けないと信頼できる結果が得られません。


その事から間待つのが大変という声を良く聞き、相談も受けます。


梅毒トレポネーマの感染を4週前に知る検査はあります。


梅毒トレポネーマ感染をいち早く知る検査法は、IgM-FTA-absです。


梅毒トレポネーマに感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。


このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。


従って梅毒トレポネーマに感染後1ケ月を経過して、IgM-FTA-abs検査を受けると血液中のIgM抗体が減少していることから 偽陰性反応を起こすことがあります。


このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。


そのことからして、いち早く感染の診断を下したい時に利用される検査法です。


よくIgM-FTA-absを受けるところがわからない、医師に検査を受けたいと言って医師がIgM-FTA-absの事を知らない、 この医療機関では検査をしていないなどと言われて受けることが出来ないという相談を受けますが、IgM-FTA-absは全国どこでも検査は受けられます。


自施設で検査をしていなくても全国どこでも検査専門の会社に検査を依頼して受けることは出来ます。


梅毒は皮膚科が専門診療科となりますから、皮膚科を受診することです。


皮膚科専門医は、IgM-FTA-absのことを正しく理解していますから問題なく受けることが出来ます。

【ご注意】

普通のFTA-absは、IgG-FTA-absで、IgM-FTA-abs検査ではありませんので、早く感染を知りたいときには必ずIgM-FTA-abs検査を受けたいと医師にはっきりといって受けてください。


2023年2月19日日曜日

現在の梅毒流行の現状-12.梅毒トレポネーマ感染をいち早く知るには-

 2023年2月5日時点での梅毒患者数は、1113人と依然として日本国内で梅毒が大流行しています。


梅毒トレポネーマは性行為やキスなどのオーラルセックスでも感染します。


最近では梅毒トレボネーマに感染しても典型的な症状の出ない無症候性梅毒が増加しているしていることから、感染するリスクのある行為をしてしまったら、必ず適切な時期に梅毒検査を受ける必要があります。


早期発見して早期治療することにより服用する抗生物質の期間は短くなり、注射による治療も1回で済みます。


梅毒トレポネーマ感染をいち早く知る検査法として"IgM-FTA-abs検査"があります。


★※梅毒トレポネーマ感染を早く知ることが出来る検査法は、IgM-FTA-abs検査です※


IgM-FTA-abs検査はIgM型のTP抗体を検出するための検査法です。


梅毒に感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。


このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ信頼出来る結果が得られます。


★IgM-FTA-abs検査は、特殊な検査法ですが、どこの医院でも検査会社に依頼て受けることができますが、受けたいと医師に行っても、"当院では検査していない"・"そんな検査は知らない"・"そんな検査はない"と、言われるとの相談をよく受けますが、IgM-FTA-abs検査はどこの医院で受けることは可能ですが、現実としてIgM-FTA-abs検査を知らない医師も多くいます★


本来梅毒の専門診療科は皮膚科です、従って皮膚科専門医はIgM-FTA-abs検査のことを熟知していますのでIgM-FTA-abs検査を受けるのであれば皮膚科だけの看板を上げている皮膚科専門医を受診されることです。


ここで注意しなければならないことは、IgM-FTA-abs検査と勘違いしてしまう検査法としてFAT-abs検査があります。


FAT-abs検査は、IgG型のTP抗体を見つけますから、IgM-FTA-abs検査より遅く陽性となります。


FAT-abs検査は、感染後3~4週後にTPHA検査より早く陽性となりことから、STS陽性、TPHA陰性の場合の梅毒鑑別に利用されます。


梅毒トレポネーマ感染後早く陽性となる順番は、以下のとおりとなります。


1.IgM-FTA-abs検査


感染後1週間


2.FTA-abs検査


感染後3週間


3.STS検査(ガラス板法、RPR検査)


感染後4週間


4.TPHA検査


感染後5~6週間


5.迅速TP抗体検査


保健所等で使用されている検査


感染後5~6週間

2019年7月2日火曜日

性行為感染症アラカルト-6.第1期梅毒-

性行為感染症は減少傾向にあるのにもかかわらず、梅毒だけは2015年から急激に増加しています。

2019年6月16日現在2959人の患者が報告されています。

この数字は医療機関から保健所に届けられただけの数字ですから、実際この数倍の患者が存在していると推計されています。

何故梅毒が増加しているかについては、種々取り沙汰されていますが、その原因は未だはっきりしていません。

【梅毒とは】

梅毒トレポネーマによって引き起こされる性行為感染症です。

コンドームでの感染予防は完全ではありませんが、当然使用して感染予防をする必要があります。

性行為だけでなく、キスを含めたオーラルセックスでも簡単に感染してしまいます。

【第1期梅毒の症状】

梅毒トレポネーマに感染するとおよそ3週間後に、感染した部位に初期硬結・硬性下疳が出来るが、一般的に痛みなどはなく無症候状態で経過します。

陰部に病変があるときには、鼠径リンパ節が左右対称に腫れますが痛みはありません、これを"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"と言います。

※"無痛性横痃(むつうせいおうげん)"は、一般的には"よこね"と言われています※

これらの症状は治療をしなくても自然に消滅しますが、体内には梅毒トレポネーマが存在し、第三者に感染させてしまいます。

この時期が特に感染力が強いことから、梅毒の流行阻止には第1期梅毒の症状が現れた時に治療を開始することが重要とされています。

最近の梅毒は、昔の梅毒に比べて典型的な第1期梅毒の症状を起こさないものが多く報告されています。

【第1期梅毒の検査方法】

この時期は、血液中に産生されたカルジオリピン抗体もTP抗体の量も少なく、STS検査もTP検査も陰性となるリスクが極めて高く検査の信頼性は低いです。

1.パーカーインキ法

硬性下疳の潰瘍の表面をこすって刺激したあとに出てくる分泌液には多量の梅毒トレポネーマが含まれていることから、分泌液をパーカーインクで染めて、光学顕微鏡で分泌液中の梅毒トレポネーマを検査する方法が一番手っ取り早い検査法ですが、最近ではこの方法で検査をする医師が少なくなってきています。

2.暗視野顕微鏡検査

また、暗視野顕微鏡で分泌液中の梅毒トレポネーマを調べる検査法もあります。

※パーカーインク法や暗視野顕微鏡検査は、医師や検査技師の技術や病変部位の梅毒トレポネーマの数に依存していることにくわえ、非病原性トレポネーマとの鑑別が難しく精度が低い検査法です※

3.IgM-FTA-abs検査

この時期信頼性の高い検査法は、IgM-FTA-absです。

梅毒トレポネーマに感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。

このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。

従って梅毒トレポネーマに感染後1ケ月を経過して、IgM-FTA-abs検査を受けると血液中のIgM抗体が減少していることから 偽陰性反応を起こすことがあります。

このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ 信頼出来る結果が得られます。

そのことからして、早く感染の診断を下したい時に利用される検査法です。

よくIgM-FTA-absを受けるところがわからない、医師に検査を受けたいと言って医師がIgM-FTA-absの事を知らない、 この医療機関では検査をしていないなどと言われて受けることが出来ないという相談を受けますが、IgM-FTA-absは全国どこでも検査は受けられます。

自施設で検査をしていなくても全国どこでも検査専門の会社に検査を依頼して受けることは出来ます。

梅毒は皮膚科が専門診療科となりますから、皮膚科を受診することです。

皮膚科専門医は、IgM-FTA-absのことを正しく理解していますから問題なく受けることが出来ます。

2017年7月4日火曜日

性行為感染症についてー4.先天性梅毒-

先天性梅毒の増加が懸念されています。

先天性梅毒とは、妊娠中、または出産時に梅毒トレポネーマに感染する事を言います。

梅毒トレポネーマに感染し妊娠中に治療を受け、完治した妊婦から生まれてくる新生児では、母親の持つTP抗体が胎盤を通過して胎児に移行します。

その為梅毒トレポネーマに感染していなくても先天性梅毒に匹敵するほとせの高いTP抗体が認められます。

妊婦に活動性の梅毒があって、梅毒トレポネーマが胎盤を通過して胎児に感染し、所謂先天性梅毒として生まれて来るのでなければ、新生児での受動免疫(母親からの抗体をもらう)による梅毒陽性反応であることからこの陽性反応は3ケ月、遅くても6ケ月以内に陰性化します。

ところが、新生児の梅毒検査の陽性反応が、受動免疫による陽性反応なのか、梅毒トレポネーマに感染していての陽性反応かの区別を即座に下すことは極めて困難です。

TP検査によって、治療の必要ない受動免疫による陽性反応か、治療の必要な先天性梅毒の区別は極めて大切なことです。

胎盤を通過して胎児に移行する抗体は、TP抗体のIgG抗体で、IgM抗体は移行しないことから、新生児のIgM抗体の検査をすることにより、先天生梅毒か受動免疫の区別をすることが出来ます。

IgM-FTA-abs検査を実施することにより、先天生梅毒か受動免疫の区別をすることが出来ます。

新生児のIgM-FTA-absが陽性の場合は、その新生児は梅毒トレポネーマの感染を受けて、新生児自身が産生したIgM抗体を持つことから先天性梅毒と診断できます。

先天性梅毒を防ぐためには、母子健康法で義務付けられた妊婦検査は必ず受けるようにしましょう。

妊婦検査で仮に梅毒と診断された場合もペニシリンを投与して治療を行い、妊娠中に適切な治療を受ければ、99%以上の割合で、先天性梅毒を予防することができます。

2016年10月20日木曜日

梅毒検査の適切な受け方

梅毒の流行が止まりません。

このことから、梅毒検査の適切な受け方を急遽ご紹介します。

多くの方が既に理解されており、何を今更と言われそうですが、再度ご一読下さい。

そして、不安な行為をしてしまった場合には必ず梅毒検査を正しく受けることをお勧めします。

梅毒患者の増加は、HIV感染者の増加に結びつくことを、夢々お忘れなく!!

梅毒の検査は、血液中に脂質抗体または、TP抗体があるかどうかで判定します。

※脂質抗体とは、梅毒トレポネーマが感染し、その結果体の組織が壊れて出てくるカルジオリピンに対する抗体※

※TP抗体とは、生体が創りだす梅毒トレポネーマの感染抗体※

1.脂質検査

STS検査と呼ばれ、カルジオリピンを抗原として、脂質抗体を見つけ出します。

脂質抗体は、感染後1ケ月で陽性となります。

但偽陽性反応をよく起こすので、TP抗体検査で偽陽性か真の陽性かを調べます。

2.TP検査

梅毒トレポネーマを抗原として検査をします。

TPHAが最もポピュラーです。

その他多くのTP検査が開発されていますが、TP抗体は感染して5週以降にできますから、早い時期に受ければ偽陰性反応を起こします。

TP検査で早く信頼できる結果を得るには、IgM-FTA-absを受けることです。

この検査、IgM-FTA-abs検査はIgM型のTP抗体を検出するための検査法です。

このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ信頼出来る結果が得られます。

梅毒感染後早く陽性となる順番は、以下のとおりとなります。

1.IgM-FTA-abs検査

感染後1週間

2.FTA-abs検査

感染後3週間

3.STS検査(ガラス板法、RPR検査)

感染後4週間

4.TPHA検査

感染後5~6週間

検査方法は、脂質抗原法とTP抗原法の2種類を組み合わせて総合的に判断するという。

TP検査は一度感染して陽性となるとと、一生陰性化することはないため、治療の具合を調べたり、完治した後に、再度感染した可能性がある場合は、脂質抗原法で検査する必要があります。

梅毒検査も受け方により間違った結果となってしまいますので注意が必要です。

2012年3月11日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その8.新生児梅毒の梅毒検査-


梅毒に感染した母親から胎盤を経由して胎児に感染します。

先天性梅毒を防止するために産婦人科では、妊娠早期に母親の検査をしていますが、最近出産直後に産婦人科を訪れる母親が見られ、この場合梅毒検査をしていないことから、胎児に梅毒感染してしまう事例が見られます。

母親の治療をしていないと、胎児梅毒の場合は、流産、早産、死産の可能性が高くなります。

発症の時期によって、梅毒の症状を備えて生まれる胎児梅毒、生後1~2か月で発症する乳児梅毒、7~8歳頃に発症する晩発梅毒に分類されます。

新生児の梅毒検査を行う際に注意することは、TPHAやFTA-abs検査を実施しますと、実際は新生児に梅毒感染がなくても、母親由来のTP抗体で陽性となってしまいます。

実際に梅毒に感染しているか、母親由来のTP抗体による陽性反応かの判断をする場合は、IgM-FTA-abs検査を実施します。

1.TPHAやFTA-abs検査が陽性でIgM-FTA-abs検査が陰性の場合は、母親由来のTP抗体を検出していることから、梅毒の治療は必要ありません。

この場合のTPHAやFTA-abs検査の陽性反応は、3~6ケ月後に陰性化します。

2.TPHAやFTA-abs検査が陽性または陰性であっても、IgM-FTA-abs検査が陽性の場合は、新生児は梅毒に感染していることから、治療が必要となります。

この様にIgM-FTA-abs検査は、新生児の梅毒感染の早期判断に利用されています。

2012年2月26日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その6.梅毒検査法による梅毒診断法-


各種梅毒検査の結果から、その判定法を解説します。

一般的に梅毒検査法は、STSとTPHA及びFTA-absを組み合わせて検査しますが、今回はこれに早期に信頼出来る結果が得られるIgM-FTA-absを組み合わせて判定方法を以下に示します。


【梅毒血清検査法による梅毒診断法】


※クリックしますと表が拡大します※

2012年2月19日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査その5.IgM-FTA-abs検査-


FTA-abs検査は、IgG型のTP抗体を検出する検査法ですが、IgM-FTA-abs検査はIgM型のTP抗体を検出するための検査法です。

梅毒に感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。

このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中にできることから、IgM-FTA-abs検査は梅毒に感染後1週間で受ければ信頼出来る結果が得られます。

そのことからして、早く感染の診断を下したい時に利用される検査法です。

梅毒感染後早く陽性となる順番は、以下のとおりとなります。

1.IgM-FTA-abs検査

感染後1週間

2.FTA-abs検査

感染後3週間

3.STS検査(ガラス板法、RPR検査)

感染後4週間

4.TPHA検査

感染後5~6週間