血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋

2017年8月15日火曜日

血液凝固機能検査ー1.プロトロンビン時間ー

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プロトロンビン時間(PT:Prothrombin Time)とは、血液中の止血作用を担う凝固因子の働きを調べる検査です。 プロトロンビン時間は、凝固外因系共通の検査で凝固第Ⅰ・Ⅱ・Ⅴ・Ⅶ・Ⅹ因子の総合的活性を反映しています。 【検査の目的】 血液凝因子は12あります...
2017年8月3日木曜日

性行為感染症についてー6.梅毒の流行が依然として収まらない!!ー

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梅毒診療の専門家は、患者が増えるにつれて非典型例(梅毒特有の症状を呈さない症例)も増えてくるとし、「見逃しを防ぐために、どの診療科においても梅毒抗体検査のルーチン化が肝要」と指摘しています。 梅毒を見た医師が少ないことや、正しい検査の受け方や解釈を分からない医師が多いことか...
2017年7月18日火曜日

性行為感染症についてー5.口腔咽頭梅毒-

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【口腔咽頭梅毒の症状とは】 梅毒トレポネーマに感染後、およそ3週間後に接触部位の口唇・舌・扁桃に1~2cm大の表面が平滑で暗褐色の大豆大の結節が出来る。 これを初期硬結と言い、初期硬結は数日経過すると周辺が隆起し表面に潰瘍のある硬い硬結すなわち硬性下疳となり、ほぼ1週間...
2017年7月4日火曜日

性行為感染症についてー4.先天性梅毒-

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先天性梅毒の増加が懸念されています。 先天性梅毒とは、妊娠中、または出産時に梅毒トレポネーマに感染する事を言います。 梅毒トレポネーマに感染し妊娠中に治療を受け、完治した妊婦から生まれてくる新生児では、母親の持つTP抗体が胎盤を通過して胎児に移行します。 その為梅毒...
2017年6月21日水曜日

性行為感染症についてー3.梅毒性ぶどう膜炎-

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梅毒性ぶどう膜炎は、梅毒トレポネーマに感染した結果、眼に引き起こされる病気で、 第1期では,眼瞼下疳・結膜下疳、第2期では視神経炎・虹彩毛様体炎を引き起こしその結果急激な視力低下が起こります。 第3期では瞳孔異常・視神経炎・網脈絡膜炎を引き起こし、視力低下が起こります。 ...
2017年6月12日月曜日

性行為感染症についてー2.硬性下疳と軟性下疳の違いー梅毒トレポネーマに感染後に出る症状の落とし穴ー

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梅毒トレポネーマに感染すると、3週間前後に梅毒トレポネーマが侵入した場所(性器や肛門、唇、咽頭など)に痛みのない小豆程度の大きさの赤いしこりが出来ます。 これを"硬性下疳"と言います。 硬性下疳は潰瘍で、この潰瘍は痛みがないのが特徴です。 触ると...
2017年6月2日金曜日

性行為感染症についてー1.硬性下疳と軟性下疳の違いー

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【軟性下疳とは】 軟性下疳菌(ヘモフィルス・デュクレイ)の感染により、性器部に出来物を形成する性行為感染症のひとつです。 現在日本においては感染者は非常に少なく、東南アジアやアフリカに多い性行為感染症です。 最近では両羽先の東南アジアや南アフリカで感染し、帰国後に感...
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長年血液により感染する感染症の研究に従事した際の経験・知見を活かして感染症の紹介と予防法等について解説していきます。
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