血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋

2017年3月27日月曜日

結核-5.検査その3-結核菌培養検査-

›
結核菌は、およそ15時間に1回しか分裂しないことから、喀痰を培養しても結核菌のコロニー(集落)が見られるようになるには早くても3~8週間はかかります。 【培養検査の前処理】 培養検査は喀痰をNALC-NaOH法によって前処理して、抗酸菌のみを選択的に培養する検査です。 ...
2017年3月20日月曜日

結核-4.検査その2-Tスポット.TB検査-

›
【Tスポット.TB検査検査とは】 結核の感染感染の診断を補助するインターフェロン-γ遊離試験(Interferon-Gamma ReleaseAssays:IGRA)のひとつです。 【検査材料】 ヘパリンを加えた血液 【検査にかかる日数】 3日~7日 【...
2017年3月12日日曜日

結核-3.検査その1-喀痰塗抹検査-

›
【痰とは】 痰は呼吸器系の粘膜からしみ出る分泌物でその成分は、喉や咽頭・気道・気管支・肺から剥がれ落ちた細胞も含まれています。 喉や咽頭・気道・気管支・肺の細胞に炎症、細菌やウイルス感染、悪性腫瘍があれば、痰の中にウイルスや細菌、悪性細胞などが混ざり痰に変化があらわれま...
2017年3月6日月曜日

結核-2.結核菌とは-

›
結核菌は1882年ドイツの細菌学者ロベルト・コッホ(1843~1910)によって発見されました。 結核菌は抗酸菌の一種で、チール・ネールセン染色では鮮紅色に染まり細長い棒状を示します。 ※チール・ネールセン染色では鮮紅色に染まった結核菌※ 切手は1982年フィリ...
2017年2月27日月曜日

結核-1.結核とは-

›
【結核とは】 結核は、結核菌が体の中に入ることによって起こる病気で、毎年約18,000人が新たに発症しているわが国の主要な感染症のひとつです。 日本の結核罹患率は2010年に人口10万人あたり18.2人で、10人以下となっている欧米先進国に比べまだまだ結核は多く、世界の...
2017年2月7日火曜日

梅毒迅速検査の落とし穴

›
梅毒の流行が以前止まりません。 そのことから梅毒迅速検査の落とし穴について解説してみます。 梅毒トレポネーマに感染すると、体の細胞の一部が破壊されてカルジオリピン抗体が血液中に出てきます。 カルジオリピン抗体は梅毒トレポネーマに感染して約1ヶ月で現れ、STS(Ser...
2017年1月26日木曜日

臨床検査のデータの考え方とその読み方-1.臨床検査の位置づけ-

›
現代医学は臨床検査を的確に実施し、その検査結果を臨床にいかに活かすことが求められています。 このことは取りも直さず現代の医学は臨床検査なしでは成り立たないということです。 リアルタイムで次々と登場する検査をうまくこなすことは至難の業となっています。 医師や臨床検査技...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示

自己紹介

自分の写真
血液の鉄人
長年血液により感染する感染症の研究に従事した際の経験・知見を活かして感染症の紹介と予防法等について解説していきます。
詳細プロフィールを表示
Powered by Blogger.