血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋

2012年3月25日日曜日

炎症マーカー検査-2.赤血球沈降速度検査-

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赤血球沈降速度検査とは、赤血球が試験管内を沈んでいく速度を測定する検査で、一般に血沈、ESRとも呼ばれます。 抗凝固剤を使用して固まらないようにした血液をガラス管に入れて一定時間放置すると赤血球が下へ沈み、その上部に淡黄色の血漿が残ります。 液の上端から赤と透明の境界...
2012年3月18日日曜日

炎症マーカー検査-1.CRP検査-

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身体の中に炎症の有無を調べる検査です。 今回はその中のひとつのCRP検査(C反応性蛋白)について解説します。 CRPとは、「C-リアクティブ・プロテイン」の略で、炎症や組織細胞の破壊が起こると血清中に増加するタンパク質の一種です。 肺炎血球(ストレプトコッカスニュ...
2012年3月11日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その8.新生児梅毒の梅毒検査-

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梅毒に感染した母親から胎盤を経由して胎児に感染します。 先天性梅毒を防止するために産婦人科では、妊娠早期に母親の検査をしていますが、最近出産直後に産婦人科を訪れる母親が見られ、この場合梅毒検査をしていないことから、胎児に梅毒感染してしまう事例が見られます。 母親の治療...
2012年3月4日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その7.梅毒の治療効果判定法-

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梅毒に感染して一度身体の中にTP抗体が出来てしまいますと、一生涯TP抗体は消えることがありませんので、TPHAやFTA-absは陽性のままとなります。 そのことから、梅毒の治療効果を判定するのにはTPHAやFTA-absを利用することは出来ません。 STSによって治療...
2012年2月26日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査法その6.梅毒検査法による梅毒診断法-

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各種梅毒検査の結果から、その判定法を解説します。 一般的に梅毒検査法は、STSとTPHA及びFTA-absを組み合わせて検査しますが、今回はこれに早期に信頼出来る結果が得られるIgM-FTA-absを組み合わせて判定方法を以下に示します。 【梅毒血清検査法による梅...
2012年2月19日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査その5.IgM-FTA-abs検査-

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FTA-abs検査は、IgG型のTP抗体を検出する検査法ですが、IgM-FTA-abs検査はIgM型のTP抗体を検出するための検査法です。 梅毒に感染した初期には、IgM抗体が先に出来て、その後IgG抗体が出来ます。 このIgM抗体は、梅毒に感染後1週間程度で身体中に...
2012年2月12日日曜日

性行為感染症検査-6.梅毒血清検査その4.FTA-abs検査-

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FTA-abs検査(梅毒トレポネーマ蛍光抗体吸収検査:Fluorescent Treponemal Antibody-absorption Test)は、スライドグラスに梅毒病原体であるトレポネーマ・パリーダムの菌体成分を吸着させ、TP抗体を間接蛍光抗体法で検出する検査法です...
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長年血液により感染する感染症の研究に従事した際の経験・知見を活かして感染症の紹介と予防法等について解説していきます。
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