病院で測るといつも高いのに、家で測ると正常。あるいはその逆……。
血圧を測っていると、そんな「数字のギャップ」に悩まされることはありませんか?
2025年8月に発行された最新の**『高血圧管理・治療ガイドライン2025』**では、この2つの血圧の付き合い方がさらに明確に示されました。
今回は、あなたの健康を守るための「血圧の新常識」を、ブログ形式で分かりやすくお届けします。
1. 診断の「主役」はどっち?
結論から言うと、最新の医学界では**「家庭血圧(家で測る血圧)」**の重要性がこれまで以上に高まっています。
病院で測る血圧(診察室血圧)は、緊張や移動の疲れで一時的に上がってしまうことがよくあります(これを「白衣高血圧」と呼びます)。対して、リラックスした状態で毎日測る家庭血圧は、あなたの本当の血管の状態を映し出す「鏡」のようなものです。
◎ガイドラインの指針:
診察室血圧と家庭血圧の診断が分かれた場合、原則として家庭血圧による診断を優先することになっています。
2. 知っておきたい「135/85」と「140/90」の壁
ではなぜ病院と家で基準値が違うのでしょうか?それは、家の方がリラックスしている分、基準が少し厳しく設定されているからです。
◎診察室(病院)140 / 90 mmHg 以上
◎家庭(自宅)135 / 85 mmHg 以上
※この5mmHgの差がポイントです。家で「135/85」を超えていたら、病院での「140/90」と同じくらいのリスクがあると判断されます※
3. 要注意!「仮面高血圧」の恐怖
実は一番怖いのが、「病院では正常なのに、家では高い」というパターン。これを仮面高血圧と呼びます。
診察室では正常に見えるため、医師も見逃しやすく、放置されると血管へのダメージが静かに進行してしまいます。特に、早朝に血圧が跳ね上がるタイプなどは、家庭での測定でしか見つけられません。最新ガイドラインでも、この「隠れ高血圧」の早期発見が強く推奨されています。
4. 信頼できる「1枚のグラフ」を作るために
せっかく測っても、方法が間違っていては意味がありません。最新の推奨される測り方はこちらです。
◎ベストタイミング: 朝(起きて1時間以内、トイレの後、朝食・服薬の前)と、晩(寝る前)の2回。
◎正しい姿勢: 背もたれのある椅子に座り、1〜2分安静にしてから。
◎測定器: 指先や手首式ではなく、**「上腕式(腕に巻くタイプ)」**が最も正確です。
※まとめ:血圧管理は「点」ではなく「線」で
一度の測定値に一喜一憂する必要はありません。大切なのは、日々の家庭血圧を記録し、その**「トレンド(傾向)」**を把握することです。
「130/80を超えてきたら生活習慣を見直すサイン」という新基準を意識しながら、家庭血圧という「最強の健康管理ツール」を活用していきましょう。
あなたの血管の若さを守れるのは、毎日のちょっとした習慣の積み重ねです。明日から、1日2回の測定を始めてみませんか?
続く



