血液の鉄人の理解しやすく役立つ臨床検査の部屋 Headline Animator

2013年8月12日月曜日

アレルギー検査について-1.はじめに-

今回は、アレルギーの検査に関して簡単明瞭に解説してみます。

血液の中には"IgE"と呼ばれる免疫グロブリンが含まれています。

この"IgE"がアレルギーを引き起こす源であると知られていることから、アレルギー検査といえば一番に血液中の"IgE"の量を測定することになります。

この"IgE"はいろいろの外界の物質に対して反応する"IgE"が存在します。

そのためにどの物質に対する"IgE"かということを調べるために、IgE-RAST検査があります。

このIgE-RAST検査は、どの物質に反応する"IgE"が血液中に存在するかを調べることが可能となっています。

医者が皆さんに、「アレルギーの検査をやってみましょうか?」と言うときは大体はこの血液中の"IgE"量の測定と個別の物質に対するIgE-RAST検査の2種類を指します。

ここで注意しなければいけないことは、

もしも皆さんが、アレルギー性の疾患と言われている病気になったとしてこの検査を受けて、例えば卵に陽性の反応が出たとしても、あなたの病気の原因が卵だと言うことにはなりません。

その理由としては、『あなたの血液の中には卵に強く反応する"IgE"という免疫グロブリンがありますよ』、ということを言っているだけなのです。

病気と卵が関係しているということを意味しているのではないのです!!

中には卵を食べて調子が悪くなる、というのならそれは卵が関係あるのかも知れませんが。

アレルギー検査を受けるのは、自分で今の自分の事は知っておいたほうがいいと思う時です。

次回からアレルギー検査それぞれについて解説していきます。

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