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2012年1月11日水曜日

性行為感染症検査-3.咽頭クラミジア検査-


咽頭クラミジアは、クラミジア・トラコマチスが喉に感染して起こる性行為感染症のひとつです。

感染経路は、キスやオーラルセックスで感染します、また性器に感染したクラミジアが喉へ感染することもあります。

咽頭クラミジアの症状は、殆ど無くあっても風邪の症状に似た症状あるいは軽い咽頭炎を起こす程度ですから大多数の人が感染しても分からないのが現実です。

症状が咽頭炎や扁桃腺炎などに似ているために内科や耳鼻咽喉科を受診しても、診察した医師がクラミジア感染に気づくことは殆ど無く、単なる細菌感染による症状と診断して、セフェム系の抗生物質を処方されて、服用することによりその抗生物質が効けばこれらの症状は改善され治癒してしまいますので、クラミジア感染があったとは夢にも思わないのが実情です。

咽頭クラミジアの検査は、喉の奥をスワブという綿棒で拭って検査する方法(ぬぐい液法)と口腔内のうがい液(うがい液法)を検体として核酸増幅法(PCR法)と呼ばれる検査方法で調べます。

咽頭クラミジア検査では、うがい液を使用した検査の方が検出率が良いことから、最近ではうがい液による検査が多く採用されています。

ディープキスやオーラルセックスを行い、数日後に喉に違和感があれば、直ぐに受診する必要があります。

しかし、現実は感染してもまず自覚症状がないことから、極端な話し、一度でもディープキスやオーラルセックスをした経験のある人ならクラミジアに感染している可能性は〝ゼロ〟ではなく、知らず知らずのうちに感染している可能性があるので、特に風俗店を利用したことがある、不特定多数の異性とディープキスやオーラルセックスの経験のある人は、一度、しっかりと咽頭クラミジア検査を受けることを強くお勧めします。

咽頭クラミジア検査は、耳鼻咽喉科の取り扱いとなりますが、すべての耳鼻咽喉科で検査を実施しているとは限りませんので、事前に問い合わせることをお勧めます、また最近では泌尿器科や性病科でも検査を実施している所が多くなってきています。

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